インフルエンザ警報発令中
青葉店
2019/01/23
宮崎県内もインフルエンザが流行しています。先週「注意報」から「警報」に変わりました。
今回はインフルエンザについて今一度おさらいしましょう。
インフルエンザウイルスというのは簡単に描くと・・・
こんな形をしています。この突起が微妙に異なることでたくさんの種類(亜型)が存在するわけです。
去年A型インフルエンザにかかったのに、翌年またA型にかかってしまうのはこのためです。
インフルエンザはA型、B型、C型の3種類がありますが、特にこの形状がころころ変わるのがA型です。
だからA型は毎年世界中で大流行します。B型は、A型ほど変異しないので、そこまでの大流行はありません。
C型はほぼ変異しないので、いつの間にかかかって、生涯免疫を獲得しちゃいます。
しかし、数年に1回周期だったB型の流行も、最近は毎年流行するようになりました。そのためインフルエンザのワクチンも「A型2種、B型1種」から現在は「A型2種、B型2種」の4価ワクチンに変わっています。
「最近、予防接種代高くなってない?」|д゚)
と思った方、その通り。3価から4価になったせいなのです。
インフルエンザと風邪の違いですが、
インフルエンザは、急激に38℃以上高熱が出て、悪寒、頭痛、関節痛が起こり、遅れて咳、喉、鼻水の症状が起こるのが一般的です。これに対して風邪は咳、喉、鼻の症状が先にでて、熱が少しずつ上がっていきます。
(インフルエンザで高熱にならない場合もあります)
インフルエンザの予防接種をしたから風邪もかからないというのは間違いです。インフルエンザの予防接種は、インフルエンザウイルスにしか効果はありません。風邪のウイルス+細菌は100種類以上あります。
インフルエンザにかかった場合、
お子様なら、「発症して5日間+解熱してから2日間」は学校を休むことになります。
つまり、
3日以内に熱が下がれば→5日間
4日目で熱が下がれば→6日間
は他人にうつしてしまう可能性があるのでお休みです。
大人の方は、その会社での規定があるかと思いますが、「解熱後2日まで休み」というのが一般的なようです。
インフルエンザの予防には予防接種が最も効果的です。しかし、それも100%防げるわけではありません。
ですから、うがい、手洗い、マスクの着用をおこない、感染を防ぐ対策をしましょう。
「インフルエンザに効くヨーグルト」なども発売されています。これはヨーグルトに含まれる乳酸菌が体の免疫力を高めてくれる働きがあると言うものです。しかし、1個食べればOKではありません。毎日食べないと効果は期待できないのでご注意を。
最後に、
「インフルエンザ菌」という菌がいますが、これはインフルエンザの病原体ではありません。
インフルエンザの病原体はあくまで「インフルエンザウイルス」です。
「インフルエンザ菌」はその昔、インフルエンザが大流行したときに、当時の研究者が
「インフルエンザの原因、これじゃね?」( `目´)ノ
と、その時菌に付けた名前が、今もそのまま使われているのです・・・( *´艸`)プププ