トローチのお話
青葉店
2019/06/21
喉が痛い時の薬として、みなさん一番に思いつくものと言ったら、「トローチ」ではないでしょうか。
子どもの頃、
学校にアメは持ってきてはだめだけど、トローチはOKなんて言われていて、
授業中舐めている子を観ながら「あの子いいな~、ずるいな~、風邪ひきたいな~」なんてもくろんだものです。
さてさてこのトローチ。
主成分は殺菌剤だったり、抗生剤だったりがありますが、殺菌剤を配合しているものが一般的です。
それを口の中でゆっくり舐めて成分が溶け出していくことで、患部の殺菌、消毒を行ってくれるという仕組みです。
なので、
「早く喉の痛みを抑えたい~!」(;´Д`)
と思って、かみ砕いて一気に飲みこんでしまうなんてのは、大きな間違い!
トローチは口の中でゆっくり溶かして、主成分が長く喉に触れることが大切です。
ゆっくりゆっくり舐めて、うすっぺら~くなって、舌を動かしただけで割れるくらいまで、かみ砕いたりしないでください。噛みたくても耐えてください(笑)
そして、トローチ舐めた後にすぐ飲食するのもこれまた良くありません。
せっかく患部に付着した成分をみすみす流しとってしまうからです。
トローチは食事より後に舐めることをおすすめします。
ところで、トローチって、ほとんどが真ん中に穴が開いていますよね。
これ、なぜだかご存知でしょうか?
ちゃんと理由があるんです。
表面積を広くして、早く溶かすため?
いやいや、それでは先ほど「ゆっくりゆっくり溶かす」に相反しますね。
笛ラムネ的な? (´・3・`)ぴ~
いえいえ、きっとみなさん子供の頃やったことあると思いますが・・・鳴りません。
実は、
その昔、トローチをのどに詰まらせてしまう事故が多発したため、真ん中をくりぬいた構造にして、誤飲した場合の気道確保を行うことが目的なのです。
トローチはゆっくり溶ける製剤なので、飲み込んでしまったとき、それが仇となってしまうわけです。
怖いですね~。寝ながら舐めたりしてはいけないですね。
良い子は、試しに飲み込んだりしないようにね!
飲み込んで、気道確保はできても、喉の奥から笛の音は鳴りませんから。( ゚目゚)ぴ~っ
あと、
よく聞かれるのが「トローチ舐めてて虫歯にならないのか?」という質問です。
トローチの多くには甘みを出すために「白糖」が使われています。
白糖はもちろん、虫歯の原因になります。
ただ、トローチは菌を倒す成分が入っており、また唾液にも菌を倒す効果があります。
注意すべきは、夜間、就寝中です。
夜間の就寝時間中は、菌を倒してくれる唾液の分泌量が一気に減ってしまうのです。
朝起きたときの口の中は、ウ●コよりも菌がいると言っている学者さんもいるくらいです。
ですから、
就寝前にトローチを舐めた場合は、ブラッシングをしてからお休みになることをおすすめします。
舐めながら寝るなんて、誤飲と虫歯のダブルコンボですよ。( ;∀;)